2026年10月22日
- 家づくり豆知識
注文住宅を建てた後、家を長持ちさせるには?定期点検と日頃のメンテナンスの考え方
家は建てて終わりではなく、住み始めてからの手入れによって、快適さや持ちが変わっていきます。
とはいえ、「何を、誰が、どのくらい気にかければよいのか」は、はじめて家を建てた方にはわかりにくいものです。
この記事では、住まいを長持ちさせるための考え方を、日頃の手入れ、定期点検、計画的な修繕の3つに分けて整理します。
台風や地震のあとの確認の仕方や、突然訪ねてくる業者への備えもあわせて紹介します。
結論:日頃の手入れ・定期点検・計画的な修繕の3つで住まいを守ります

先に結論をお伝えします。
住まいを長持ちさせるには、次の3つを組み合わせることが大切です。
- 日頃の手入れ:換気のフィルターや排水口の掃除など、住まい手が自分でできること
- 定期点検:建てた会社が、目に見えにくい部分も含めて状態を確かめること
- 計画的な修繕:外壁・屋根・防水・設備など、年月とともに傷む部分を早めに直すこと
どれか1つだけでは十分ではありません。
日頃の手入れで小さな変化に気づき、点検で専門家に見てもらい、必要な修繕を計画的に行う。この流れをつくることで、不具合が大きくなる前に手を打てます。
あわせて、点検や修繕の内容を記録に残しておくと、次に何をすればよいかが判断しやすくなります。
点検の書類や保証書、設備の取扱説明書は、1か所にまとめて保管しておくと探す手間が省けます。
住まい手が日頃からできる手入れと確認

毎日の暮らしの中で、住まい手ができる手入れはたくさんあります。
室内
- 換気システムのフィルターの掃除。汚れたままだと換気の量が落ち、空気がこもる原因になります
- キッチン・浴室・洗面所の排水口の掃除
- 窓のサッシのレールや網戸の汚れ取り、結露がついたときのふき取り
- 建具の開け閉めが重くなっていないかの確認
家のまわり
- 雨どいや側溝、バルコニーの排水口に落ち葉や土がたまっていないか
- 外壁のひびや、窓まわりの目地(シーリング)の割れ
- 基礎のひびや、家のまわりの水はけ
- 給湯器やエアコン室外機のまわりに物を置いていないか
政府広報も、台風の前には側溝や排水溝、バルコニーの排水口を掃除して水はけをよくしておくよう呼びかけています。
なお、屋根は滑りやすく、落ちると大きなけがにつながります。屋根の上の確認は自分で行わず、地上から見える範囲にとどめましょう。
定期点検では何を見てもらうとよいですか?

定期点検は、住まい手だけでは確かめにくい部分を、建てた会社に見てもらう機会です。主に次のような部分を確認します。
- 外まわり:基礎、外壁、目地、屋根、雨どい、バルコニーの防水
- 室内:建具の動き、床鳴り、壁や天井のクロスのすき間やひび
- 設備:給排水、換気、給湯器など
木造住宅では、住み始めてから木が乾燥して縮み、クロスにすき間ができたり、建具の調整が必要になったりすることがあります。多くは調整や補修で直せるものなので、点検のときに伝えておきましょう。
点検をより役立てるには、気になったことをその都度メモと写真に残しておくのがおすすめです。
「いつから」「どの部屋で」「どんなときに」を記録しておくと、原因を見つけやすくなります。
点検の時期や内容は会社によって異なるため、契約や引き渡しのときに確認しておきましょう。
外装や設備は、計画的な修繕で長持ちさせます

外壁や屋根、バルコニーの防水、窓まわりの目地は、雨や紫外線を受けて少しずつ傷んでいきます。給湯器やエアコンなどの設備も、いずれ交換が必要になります。
こうした修繕は、まとまった費用がかかることがあります。
住宅ローンとは別に、毎月一定額を修繕のために積み立てておくと、いざというときに慌てずにすみます。外壁と屋根のように足場が必要な工事は、時期をそろえると足場の費用をまとめられる場合があります。
もう1つ気をつけたいのが、高気密・高断熱の住まいならではの注意点です。
壁に穴をあける工事(エアコンの増設、配線の追加、棚の取り付けなど)をすると、気密や断熱の層を傷めてしまうことがあります。
住まいの性能を保つには、建物のつくりを理解している会社に相談してから工事をするのが安心です。リフォームや設備の交換を考えたときも、まずは建てた会社に声をかけてみましょう。
台風・地震の後や、突然訪ねてくる業者にはどう対応しますか?

静岡県西部でも、台風や大雨、地震への備えは欠かせません。
災害の後に確認すること
まずは地上から、屋根材のずれや雨どいの外れ、外壁のひびがないかを見て回ります。室内では、雨染みや建具の開け閉めの変化を確認しましょう。
被害があった場合は、片づける前に写真で記録しておくことが大切です。政府広報も、住まいが被害を受けたときは、被害の状況を写真で記録するよう案内しています。
突然の訪問業者に注意
国民生活センターによると、屋根工事の点検商法の相談は増えており、2022年度は2,885件と、2018年度の約3倍になりました。近くで工事をしているなどと言って訪ね、屋根の点検を持ちかけて不安をあおる手口が見られます。
国民生活センターは、突然訪問してきた業者に安易に点検をさせないこと、その場で契約しないことをすすめています。
気になることがあれば、まずは家を建てた会社に相談しましょう。不安を感じたときは、消費者ホットライン「188」で相談できます。
加藤建築の家づくりでは、お引渡し後もお付き合いが続きます

加藤建築は、「お客様との一生のお付き合い」を大切にしています。
工事の途中では、住宅瑕疵担保任意保険への加入にともない、第三者機関による配筋検査・中間検査・完成検査などを行い、施工品質を確認しています。
完成後は社内検査とお客様立ち会いの検査を行い、お引渡しのときには水まわりの取り扱いや木材のお手入れの仕方をお伝えしています。
お引渡し後も、長く安心して暮らしていただけるよう定期的に点検を行います。点検の具体的な時期や内容は、お気軽にお問い合わせください。家づくり全体の進み方は家づくりの流れ・費用のページで紹介しています。
メンテナンスや修繕もお願いできますか?でもお答えしているとおり、高性能住宅は処置の仕方を誤ると性能を損なうことがあるため、メンテナンスや修繕も当社にご相談ください。
住んでいる中で出てくる疑問や不安は、どんな小さなことでもお電話でお知らせください。住まいの性能についてはスーパーウォール工法のページでも紹介しています。
まとめ:住まいを長持ちさせるためのチェックリスト

最後に、住まいを長持ちさせるために続けたいことをまとめます。
- 換気のフィルターや排水口を定期的に掃除する
- 雨どい・側溝・バルコニーの排水口に詰まりがないか見る
- 外壁や基礎のひび、目地の割れに気づいたら記録する
- 気になったことはメモと写真に残し、点検のときに伝える
- 修繕のための積み立てを住宅ローンとは別に続ける
- 壁に穴をあける工事やリフォームは、建てた会社に先に相談する
- 災害の後は地上から確認し、被害は写真で記録する
- 突然訪ねてくる業者には点検をさせず、その場で契約しない
住まいは、手をかけるほど長く心地よく使えます。
点検の書類や修繕の記録を1冊にまとめておくと、将来の修繕やリフォームの計画にも役立ちます。
次の点検までに気になったことは、そのノートに書き足していきましょう。
よくある質問
Q. 家を長持ちさせるために、住まい手ができることは何ですか?
A. 換気システムのフィルターや排水口の掃除、雨どいや排水口の詰まりの確認、外壁や基礎のひびの確認などです。気になったことはメモと写真に残し、点検のときに伝えると原因を見つけやすくなります。
Q. 定期点検ではどこを見てもらえますか?
A. 一般的には、基礎・外壁・屋根・防水などの外まわり、建具や床・クロスなどの室内、給排水や換気などの設備を確認します。点検の時期や内容は会社によって異なるため、建てた会社に確認してください。
Q. 高気密・高断熱の家で、エアコンの増設などの工事をするときの注意点は?
A. 壁に穴をあける工事は、気密や断熱の層を傷めることがあります。建物のつくりを理解している会社、できれば建てた会社に相談してから工事をすると安心です。
Q. 突然「屋根を無料で点検します」と業者が来たらどうすればよいですか?
A. 安易に点検をさせず、その場で契約しないことが大切です。国民生活センターも同じように注意を呼びかけています。気になる場合は家を建てた会社に相談し、不安を感じたら消費者ホットライン「188」に相談しましょう。