2026年9月17日
- 家づくり豆知識
リビングに畳コーナーはつくるべき?広さ・段差の決め方と使い道を整理しました
リビングの一角に畳のスペースをつくるかどうかは、間取りを考えるときに迷いやすいポイントのひとつです。
ただ、広さや段差を何となく決めてしまうと「思ったより使わなかった」「掃除がしにくい」と感じることもあります。
この記事では、リビングに畳コーナーをつくるときの広さの目安、フラットと小上がりの違い、使い道ごとの工夫、素材の選び方を順番に整理します。
浜松・磐田・袋井・掛川エリアで間取りを考え始めた方の参考になればうれしいです。
結論:使い道を先に決めれば、広さと段差は自然に決まります

先に答えをお伝えします。
畳コーナーの広さと段差は、「そこで何をするか」を決めてから選ぶのが失敗しにくい進め方です。
目安は次のとおりです。
- ごろんと横になる、洗濯物をたたむ:2〜3畳
- 子どもの遊び場やお昼寝スペースにする:3畳前後
- 親や来客が泊まる部屋としても使う:4.5畳
段差については、つまずきにくさや将来の暮らしを優先するならフラット、腰掛けたり下を収納にしたりしたいなら小上がりが向いています。
どちらが正解ということはなく、ご家族の暮らし方で選び方が変わります。
「とりあえず畳があると便利そう」で決めるより、平日の夕方と休日の過ごし方を思い浮かべながら決めると、住んでから使う場所になりやすいです。
迷ったときは、まず「誰が、いつ、どのくらいの時間使うか」を書き出してみてください。
畳コーナーの広さはどれくらい?2畳・3畳・4.5畳の違い

畳の枚数で広さを考えるときは、1畳がおよそどれくらいかを知っておくとイメージしやすくなります。
不動産の広告では、1畳を1.62㎡以上として畳数を表示するルールがあります。これで計算すると、3畳で約4.9㎡、4.5畳で約7.3㎡です。
実際の畳の寸法は地域や製品によって差があるため、図面では㎡でも確認しておくと安心です。
広さごとの使い心地は、おおむね次のように考えられます。
- 2畳:大人1人が横になれる広さ。座ってくつろぐ場所として気軽に取り入れやすい
- 3畳:子どもが遊んだり、お昼寝をしたりするのにちょうどよい広さ。リビングとのつながりも保ちやすい
- 4.5畳:布団を並べて敷ける広さ。引き戸で仕切れば客間としても使える
広くするほどリビング側の面積は小さくなります。延床面積の中で、ソファやダイニングとのバランスを図面で確かめながら決めるのがおすすめです。
フラットと小上がり、段差はどちらを選べばよいですか?

畳コーナーの段差は、大きく分けてフラットと小上がりの2つです。
フラットのよいところ
- 床がつながるので、リビングが広く見える
- 小さなお子さまが段差から落ちる心配が少ない
- 掃除機をそのままかけられる
- 年齢を重ねてからも段差を気にせず使える
小上がりのよいところ
- 段差に腰掛けられ、ちょっと座る場所になる
- 段差の下を引き出し収納にできる
- 床の高さが変わることで、空間にゆるやかな区切りが生まれる
小上がりにするなら、高さは「腰掛けやすいか」「収納として使える深さがとれるか」で考えます。
反対に、段差が低すぎると目に入りにくく、つまずきの原因になることがあります。中途半端な高さにするより、はっきり段差とわかる高さにするか、フラットにするかを選ぶほうが安全です。
将来の暮らし方まで含めて、ご家族で話し合っておくと決めやすくなります。
使い道別に考える、畳コーナーを活かす工夫

同じ畳コーナーでも、使い道によって一緒に考えたい設備や収納が変わります。
子どもの遊び場・お昼寝に使う
キッチンやダイニングから見える位置に置くと、家事をしながら様子がわかります。おもちゃをしまえる収納を近くに用意しておくと、リビングが散らかりにくくなります。
洗濯物をたたむ場所にする
ランドリーやファミリークローゼットとの距離が近いほど、家事の移動が短くなります。
来客や親の宿泊に使う
引き戸やロールスクリーンで仕切れるようにしておくと、個室として使えます。布団をしまえる押し入れや収納も一緒に計画しておきましょう。
在宅ワークや読書に使う
壁側にカウンターを設けると、座って作業できるこもり空間になります。手元の照明とコンセントの位置も忘れずに決めておきたいところです。
使い道が複数ある場合は、優先したいものを1つ決めてから、ほかの使い方に対応できるかを確認すると整理しやすくなります。
畳の素材と、湿気・お手入れで気をつけたいこと

畳の表面に使われる素材は、主に次の3つです。
- い草:昔ながらの香りと手ざわりが魅力。日焼けで色が変わっていく
- 和紙:色の種類が多く、色あせしにくい製品が多い
- 樹脂(化学表):水や汚れに強く、お手入れがしやすい
リビングの一角に置く場合は、フローリングや家具とのつながりを考えて、縁のない正方形の畳を選ぶ方もいます。色はグレーや薄いベージュなどを選ぶと、和室らしさを抑えてなじませやすくなります。
気をつけたいのは湿気です。畳は湿気を吸いやすく、風通しが悪いとカビやダニの原因になります。
窓の位置や換気の計画を一緒に考えておくこと、家全体の温度と湿度を安定させやすい住まいにしておくことが、畳を長くきれいに使うことにつながります。
床暖房を入れたい場合は、床暖房に対応した畳を選ぶ必要があります。
加藤建築の家づくりでは、畳スペースも暮らし方から考えます

加藤建築は「好き、を住まいに設計する。」をコンセプトに、ご家族の暮らし方から間取りを考える自由設計の家づくりを行っています。
施工事例のリビングに畳をひと間、和モダンの住まいでは、リビング横にたたみスペースを設け、落ち着いたデザインと収納の多さを両立させました。
また、落ち着いた趣のある茶室のある住宅のように、和の空間を本格的に取り入れた住まいも手がけています。
打ち合わせでは、営業・設計・施工を同じ担当者が一貫して受け持ちます。図面だけではイメージしにくいコンセントやスイッチの位置は、工事が始まってから現場で実際の空間を見ながら決めることもできます。
畳コーナーのように「使ってみてはじめてわかる」場所こそ、こうした確認が役立ちます。
設計の進め方はデザイン・自由設計のページでも紹介しています。
まとめ:畳コーナーを計画するときのチェックポイント

最後に、リビングに畳コーナーをつくるときに確認しておきたい点をまとめます。
- 主な使い道は何か(昼寝・遊び場・家事・宿泊・作業)
- 使い道に合った広さか(2畳・3畳・4.5畳)
- 段差はフラットか小上がりか。小上がりなら高さと収納の深さ
- キッチンやダイニングからの見え方
- 仕切りが必要か(引き戸・ロールスクリーン)
- 布団やおもちゃをしまう収納の場所
- 照明・コンセントの位置
- 畳の素材と色、湿気への備え
畳コーナーは、つくり方しだいでリビングの使い方を大きく広げてくれる場所です。
間取りの中でどこに、どのくらいの広さで置くとよいか迷ったときは、図面を見ながら一緒に考えてみませんか。
あわせて、リビング全体の家具の配置も図面に書き込んでおくと、広さの過不足に気づきやすくなります。
よくある質問
Q. リビングの畳コーナーは何畳あればよいですか?
A. 使い道によって変わります。横になったり洗濯物をたたんだりするなら2〜3畳、子どもの遊び場なら3畳前後、来客が泊まる部屋としても使うなら4.5畳が目安です。
Q. 畳コーナーはフラットと小上がりのどちらがよいですか?
A. つまずきにくさや将来の暮らしやすさを重視するならフラット、腰掛けや下部の収納を活かしたいなら小上がりが向いています。小上がりにする場合は、低すぎて段差に気づきにくい高さは避けるのが安全です。
Q. 畳コーナーに使う畳の素材は何がありますか?
A. 主に、い草、和紙、樹脂の3種類です。い草は香りと手ざわり、和紙は色の豊富さと色あせしにくさ、樹脂は水や汚れへの強さが特長です。
Q. 畳コーナーで気をつけることは何ですか?
A. 湿気への備えです。畳は湿気を吸いやすいため、窓の位置や換気の計画を一緒に考えておくことが大切です。床暖房を入れる場合は、対応した畳を選びます。